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家具の木目の色選び➂ ー黄色系か赤色系かを判断基準にするー

カテゴリ: 家具の選び方(木目の色) 作成日:2020年12月30日(水)

家具の木目について、お話しています。

木材を使った家具選びをする時の

押さえておきたいポイントです。

 

 

 

前回までに、

①好きかどうか

②内装材との色の調和

 

ついて考えることを
おすすめしました。

 

 

ただ、マンションや賃貸の場合は、
内装材→床の木質の色は、
選べない場合も多いですし、
内装材と全く同じ色の木目の家具を
コーディネートするということは、
かなり難しいです。

 

 

ペンキの色ではないので、

〇材木の種類

〇塗装色

によって、

同じ呼び名、
例えば、

ライトブラウン
ミディアムブラウン
ダークブラウン
であっても見た目のカラーは
異なります。

 

 

ですから、
似たような色でまとめたつもりでも、
合ってるような、
合っていないような??
ということになってしまいますね。

 

 

そこで、
私が考える、

【床の色と家具の色の微妙な色合わせ】

について書いてみようと思います。

 

それがつまり、

【床と家具の色をうまく調和させるコツ】
です。

 

簡単にまとめるのはとても難しいのですが、

最も着目したい大切なことは、
以下の4点です。

 

 

①黄色系か赤色系かを判断基準にする。

②複数の木目柄をケンカさせない。

③異素材&無彩色で緩和させる。

④形状で統一感を出す。

 

 

 

まず、

①黄色系か赤色系かを判断基準にする。

について。

 

木材は、

黄色系と赤色系にだいたい分けられます。

  • ・木材本来の色の場合
  • ・本来の色に似せて塗装している場合
  • ・天然にはない色をオリジナルで作っている場合

上記の3パターンがありますが、

いずれにしても、大きく2つの系統に分かれます。

 

メイクでよくつかわれている、

【イエローベース】と【ブルーベース】

のような意味合いといえます。

”そのグループ内で合わせるとまとまりが良くなる”

分かりやすい指標です。

 

 

例として下記の写真をご覧下さい。

 

※フローリングや家具によく使われる木材

 の中から選んでいます。

※写真は【木材博物館】さんのサイトから

 お借りしました。

 

 

黄色系は、このような感じ。

 

イエローパイン

yellow pine 1

 

ホワイトオーク

american white oak 3

 

オバンコール

ovangkol 1

 

ウェンゲ

wenge 1

 

 

 

赤色系は、

ブナ

buna 3

 

チェリー

cherry 1

 

ウォールナット

walnut 1

 

ローズウッド

rosewood 1

違いがお分かり頂けるかと思います。

 

ただ、天然木は、経年変化で色味が

赤から黄色へ。又は黄色から赤へと、

変化する場合があるので、

難しいところではありますね。

 

そのあたりは、

また別の機会に書きたいと思います。

 

 

 

薄めの色でのコーディネートでは。

以下のような例が挙げられます。

 

 

黄色系
aman suite office 832 2
出典:アマン東京

07290647 5f211b798bb33

出典:カンディハウス

 

 

和室とも相性が良く、

直線的なデザインがとてもよく合います。

国産の樹種は黄色味のものが多いので、

和風建築に多用されているため、

見慣れた感じがするのかもしれませんね。

 

 

 

一方

赤系のコーディネートは

以下のような例があります。

 TBK23sabu4 1472x1009

 出典:SERVE

body copy1 royal opera house

 出典: Carl Hansen & Søn

 

 

 

メープル材やビーチ(ブナ)材の

素材そのものの色。

北欧デザインなどの少し丸みを帯びた

デザインが合うような気がします。

乾いた”パウダリーな感じ”の仕上がり

がお好きな方にお勧めです。

 

 

 

色差が微妙なので、

比較してみないと、

分かりにくいかもしれませんが、

案外違和感を感じるときは、

この”違い”が気になっているかもしれません。

 

黄色・赤色を意識した 

組み合わせとしては、

たとえば、

 

 

黄色×黄色

黄色系の明るい床に、

ダーク系のウェンゲ材などの組み合わせ。

american white oak 3

wenge 1

 

 

 

 

明るいカジュアルさの中に、シックな個性を

表現した空間になります。

例としては、以下のようなものがあげられます。

 

 breath

 出典:CASSINA .IXC

 

HL6FD 4 3tris

 出典:Dada

 

 

 

赤色×赤色なら、

赤味の床にローズウッドの家具など

sapele 1

rosewood 1

 

 

温かみのある、落ち着いた空間に

まとまります。

例はこちら

 

 

深い赤。

クラシカルな重厚感。

misawagaien01

 出典:ADコア

 

 

 

オレンジ味の赤。

カジュアルに寄ります。

 for business01

 出典:ACME

 

 

 

 

 

 

上記のように、

同じカラー系統の木目なら、濃淡が異なっても

相性が良いのですが、

黄色系×赤色系を合わせると

違和感が感じられます。

 

 

 

以下は残念な例。

 

例えば、

黄色系×赤色系。

ホワイトオークの床に

ローズウッドの家具を合わせると、

あまりに色が違い過ぎて、

良さを打ち消し合ってしまいます。

 

american white oak 3

rosewood 1

 

ホワイトオークのナチュラルな美しさと

ローズウッドのシックな印象がちぐはぐです。

 

 

 

赤色系×黄色系。

チェリーの床にオバンコールの家具

cherry 1

ovangkol 1

 

どちらも同じくらいの明るさのの木目ですが、

色味が合わないので、

チェリーの温かみと

オバンコールの個性的なかっこ良さが

お互いの良さを打ち消し合ってしまいます。

 

 

木部が黄色味が強いのか、

または赤味が強いのか。

この点に意識をもっていると、

色合わせで大きな失敗をすることは

ないでしょう。

 

 

今回は、

①黄色系か赤色系かを判断基準にする。

でした。

 

 

これをふまえて、また次回から、

 

②複数の木目柄をケンカさせない。

③異素材&無彩色で緩和させる。

④形状で統一感を出す。

 

を考えていきますねー。