家具の木目の色選び➁ ー床材(フローリング)の選び方ー
家具の木目の色選び①
の続きです。
まず一番大切なのは、
前回お伝えした、
好きかどうか。
です。
これをいつもご自身に問いかけながら
選ぶことが基本。
【好き】を軸に持ってくることで、
コーディネーションがバラバラになりそうな時でも、スムーズに答えを導き出すことが出来ます。
優先順位も自ずと見えてきます。
ついつい
○機能的だから
○安いから
○流行っているから
を基準にしてしまいがちですので、
迷ってしまったら、
意識してみて下さい。
これは、
お買いもの全般に共通しますね!
それから、次に大切にしたいのは、
内装材との色の調和です。
インテリアは、
言葉のとおり、”室内装飾”です。
室内である限り、
床・壁・天井 があります。
そして扉・窓 もあります。
この簡単に変えられない要素は、
インテリアコーディネーションをする
上で、とても重要です。
なぜなら
【面積】がとても広いからです。
インテリアコーディネートは、
洋服のコーディネートに似ています。
ぱっと目に入った時の印象は、
洋服同様に、”面積の広いもの”
に大きく影響を受けるわけです。
①広い面積を占める
ベースとしてのトップスとボトムス
があって、
→床や壁の色
②次にアクセントとなる
靴・バッグ・帽子があり、
→家具やカーテン・ラグなど
③ポイント使いとして、
アクセサリー・時計・ネイル
(女性のメイクのカラーも
ここに入りますね)
→照明器具や
アートやクッションなど小物
があると考えてみると分かりやすい
でしょうか。
床・壁・天井の色を無視して、
家具を選ぶことは、
トップスやボトムスの色を無視して、
靴やバッグを選ぶこと。
そのようなやり方で、
コーディネーションをまとめるのは
至難の業ですね!
ですから、
まず、
床・壁・天井の色
をじっくり観察してみて下さいね。
マンションの場合は、壁と天井は
白、もしくはアイボリー
が多いと思います。
戸建てで自由に選択できる場合は、
”ベースカラーになる”
という意識で決めると良いと思います。
※壁は一部をアクセントとして、
アクセントクロスやタイル・石材なども
選択可能かと思いますので、
この場合は、
上記の②のアクセントとして
とらえます。
そして一番大きな要素としては、
面積の広い”床”です。
お部屋を広く見せたい。
明るくしたい。
落ち着いた感じにしたい。
そのような思いの実現に
とても大きく影響を及ぼします。
現在の日本の住宅において、
内装材や家具には、
木質のものが使われていることが多く、
床や建具。(ドアなど)
天然木であったり、
化粧シートであったり、
素材は様々ですが、
特に床の多くは、
”木目”として見えてきます。
木目と言っても、
さまざまな色合いがあります。
最近は技術が進んでいて、、
一概に何色とは言えない
微妙なニュアンスの木目もあります。
ただ、基本的には、ブラウン系。
といえますね。
ブラウンをもうすこし細かく見ると。
薄い茶色 ライトブラウン
茶色 ミディアムブラウン
濃い茶色 ダークブラウン
に分けられ、
これが基本の色となりますが、
ここに追加して、
もう定番化したといっても良い、
グレー系 があります。
基本の色でまとめたコーディネーションを
いくつかご紹介します。
ライト系のブラウンでまとめると。
出典:カンディハウス
出典:Depadova
どちら全体に明るく爽やか。
開放感のある感じ。
一番お部屋が広く見える色ですね。
木目のナチュラルな風合いはとても人気がありますので、
内装材・家具共に選択肢が多いと思います。
イエロー系またはレッド系。
グレー味の有無。
により、カラーのバリエーションが多いので、
そちらにも留意するとさらに良いと思います。
※またこの件は、別の機会に。
ミディアムでまとめると。
出典:カンディハウス
こちらもいろいろなスタイルが可能。
温かみのある落ち着いた空間に。
少しクラシカルなテイストにも
合います。
こちらのカラーは、家具・内装材共に、
最近は、少なくなってきています。
でも、
このテイストがお好きな方は、
あきらめずに探して下さいね。
ダークでまとめると。
出典:Poliform
重厚でグレード感のあるイメージに
仕上がります。
引き締まったイメージを演出出来ます。
近年人気の高い素材に、
ウォールナット材が挙げられますが、
濃いめのウォールナット材の内装材・家具をセレクトすると、
このようなテイストが実現します。
グレーのコーディネート。
グレーといっても、
グレー味のブラウンもありますし、
ダークグレー・ライトグレー。
様々です。
出典:カンディハウス
グレーの濃淡をグラデーションで使用。
出典:Poliform
グレーのグラデーションでまとめつつ、
ネイビーを入れ、全体はクールに。
ゴールドのサイドテーブルでアクセント
を効かせています。
グレー味のコーディネートは、
無機質なテイスト寄りになりますので、
大理石やタイルのような質感に近い雰囲気となります。
あまり木質のナチュラルなイメージにしたくない場合にも
おすすめです。
また、下2つの写真のように、
アンティーク調のコーディネートにも最適です。
出典:Sarah Grace
ほぼ同色のライトグレーで統一。
コントラストを効かせていない分、
木部の細工が生きます。
出典:Sarah Grace
ほぼ同色のライトグレーで統一。
一人掛けチェアの張地のブルー系グレーとの
グラデーションが綺麗ですね。
上記の4パターンをそれぞれ見てわかるように、
床の木目の色と家具の色を合わせると
お部屋全体に統一感が生まれ、
室内が広く見えます。
いわゆる”ワントーンコーデ”ですね。
ただ、どこを見ても同じ色。
という空間は、
のっぺりとした印象になってしまうこと
もありますので、
少し違う色を加えると
さらにインテリア上級者ですね!
ライトな木目色に、ダークな木目色の家具を
合せてみる。
または、木目に異素材を合わせてみる。
カラーに統一感を持たせながら、
異素材を合わせることで、
洗練された雰囲気になります。
また、大きなアイテムの色を変えるのは、
ちょっと勇気がいるなー。という時は、
洋服で言うところの
アクセサリーやメイクにあたる、
アートやクッションなどの小物
を施すと、
メリハリが生まれて空間が引き締まります。
洋服のコーディネートの感覚で、
セレクトすると楽しいですね!
洋服同様に、
色には統一感を持たせつつ
素材を変えることで、
のっぺりとした印象を払拭するのも
とても有効です。
注文住宅や、オーダーできるマンション
のように、内装材を選べる場合は、
木部の色を選ぶのは、とっても重要!
流行や、実用性だけにとらわれず、
- 好きかどうか。
をいつもご自身に問いかけながら
選んで下さい。
その色をベースに家具を選ぶことが
出来たら、
”素敵なインテリア”作り
のゴールは近いと思います。
賃貸の場合など、
内装材の色が決まっているお部屋
に住むことになった場合。
その場合は、
次回以降の
床の色と家具の色の微妙な色合わせ
を参考にして下さい。
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