1時間アテンドしていただいても、見切れないボリューム
今回も日本人スタッフの方に約1時間アテンドしていただきました。
それでも見切れないくらいMinottiの展示にはボリュームがあります。
ただ家具が並んでいるのではなく、ひとつの大きな世界がつくられている。
リビング、ダイニング、ラウンジ、屋外空間のようなシーンが重なり合い、歩いているだけで映画のセットの中にいるような感覚になります。
Minottiは、毎回とにかく圧倒してきます。
空間のスケール、素材の重なり、色の使い方、照明、家具の見せ方。
すべてが大きく、濃く、完成されています。
インテリアに詳しくない方でも、あの空間に入ればきっと、
「これはすごい」
と感じるはずです。
スケール感を生かした展示の数々



派手ではなく、でも確実な華やかさ
昨年は5タイプのシリーズが発表されていましたが、今年は大きく分けて3シリーズ。
Minotti はファッションブランドのように、オリジナリティや先進性を発表し続けるスタンスのブランド。
3シリーズといっても、決して控えめではありません。
シーティングシステムを中心に、キャビネット、ダイニングテーブル、チェアまで幅広く展開され、
空間全体でMinottiの世界観を体感できる構成でした。
Minottiの魅力は、単純に「派手」ということではありません。
でも、圧倒的な華・艶があります。
入った瞬間に目を引く力があります。
色の使い方、素材の組み合わせ、艶のある面とマットな質感の対比。
金属、ラッカー、ベルベット、コンクリートのような素材が重なり、空間に独特の緊張感が生まれていました。
それでいて、家具としての居心地や人間味もちゃんとある。
見た目だけのかっこよさではなく、
人が座り、くつろぎ、集うための空間として成立しているところに、Minottiらしさを感じます。
コンセプチュアルなシェルフは他ブランドと一線を画すデザイン

唯一無二の素材バリエーション




70年代と90年代が、今の空間として立ち上がる
今回のコレクションは、1970年代と1990年代のオマージュが散りばめられています。
ですので、
40代後半以降の方にとっては、どこか
「懐かしい」
「これが新作なの?」
と感じる部分もあるかもしれません。
実際、この世代からは賛否両論が聞こえてきます。
でも、それが面白いところ。
ファッションと同じで、デザインは時間を超えてめぐります。
70年代の少し濃密で感覚的なムード。
90年代の抑制された知的な雰囲気。
その両方が、現代的な素材やプロポーションで表現されています。
懐かしいのに新しい。
レトロなのに古くない。
それに加えて今回は”宇宙っぽさ”もあり。
今の感覚で編集されて、まったく新しい表情になっています。
曖昧な色合いの妙



デザイナーに遭遇するという、ミラノらしい高揚感
今回、個人的にテンションが上がった出来事がありました。
ブランドを代表するデザイナーのジャンピエロ・タリアフェッリ氏とハンネス・ピール氏が、会場内で立ち話をしていました。
こういう瞬間に出会えるのも、ミラノサローネならでは。
作品としての家具を見るだけでなく、
その世界をつくっている人たちが、同じ空間に普通に存在している。
それを目の前で感じられることに、なんとも言えない高揚感がありました。
「ああ、今この場所で、世界のデザインが動いているんだな」
と感じるような瞬間でした。
Minottiは、スタッフの方までファッショナブル
今回アテンドしてくださったスタッフの方も、とても印象的でした。
とにかくファッショナブル。
そして、それがMinottiというブランドらしさにもつながっているように感じました。
家具ブランドのスタッフの方は、実は控えめで質実剛健なタイプの方も多い印象があります。
でもMinottiは違う。
スタッフの方々自身も華やかで、洗練されていて、空間の中で際立って見える。
ブランドの世界観を、家具だけでなく“人”も含めて体現しているように感じました。
アテンドも、ただ製品の説明をするというより、
Minottiのムードそのものを案内していただいているような感覚がありました。
ハイブランドの体験は、家具や空間だけではなく、
そこにいる人の雰囲気や佇まいによってもつくられる。
Minottiでは、そのことを特に強く感じました。
Minottiは、ファッション感度の高い人に似合う
私の中でMinottiは、
流行に敏感なファッショニスタに似合うブランド
です。
家具を単なる道具として選ぶのではなく、
服を選ぶように、空間もスタイリングしたい人。
今の気分を大切にしながら、でも軽くなりすぎず、上質にまとめたい人。
ファッション、アート、ホテル、レストラン、ライフスタイル全体に感度がある人。
そういう方には、Minottiの世界観はとても響くと思います。
Minottiは、静かに背景に溶け込む家具というより、
空間全体を一気に“今”のムードへ引き上げる力があります。
リビングに置くだけで、暮らしの空気が変わる。
住まいというより、ひとつのライフスタイルをまとわせるような家具。
そんな印象です。


朝の爽やかさより、夜のラウンジ
またMinottiの世界観は、私の中では朝の爽やかなリビングというより、
夜のラウンジのイメージです。
一日の終わりに照明を少し落として、
友人を招いて、お酒を楽しむ。
会話があり、音楽があり、少し艶のある空気が流れている。
そんなシーンがとても似合います。
明るく健康的な空間というより、
少し陰影があって、ムードがあって、夜が似合う空間。
自宅を、ただくつろぐ場所としてだけでなく、
大人が集い、会話し、余韻を楽しむ場所としてつくり込みたい方に、Minottiはとてもおすすめです。

アウトドア家具もシックでゴージャス

Minottiが似合うのは、こんな人
私の印象では、Minottiはこんな方に向いています。
• ファッションやトレンドに敏感な人
• 家具も自分のスタイル表現として楽しみたい人
• 住まいにホテルやラウンジのような華やかさを求める人
• 自宅で友人とお酒を楽しむ時間を大切にしたい人
• 朝の爽やかさより、夜のムードある空間に惹かれる人
• 懐かしさと新しさが混ざったデザインに惹かれる人
• 普通のインテリアでは少し物足りない人
Minottiは、ただ落ち着いた空間をつくるというより、
その人の美意識や感度、ライフスタイルを、空間全体で表現してくれるブランドだと思います。
私にとってのMinotti
Minottiは、毎回とにかく圧倒されるブランドです。
美しい、上質、洗練されている。
もちろんそうなのですが、それだけでは言い切れません。
時代の空気を読む力。
ファッションのようにムードをつくる力。
そして、それを大きなスケールで見せ切る力。
それがMinottiの魅力だと感じています。
今回のコレクションも、70年代と90年代の記憶を、今の空間として見事に立ち上げていました。
懐かしいのに、新しい。
知的なのに、感覚的。
上質なのに、ファッショナブルの極み。
Minottiは、インテリアを“暮らしの背景”としてだけでなく、
自分らしさを表現するスタイルとして楽しみたい人に、とても似合うブランドだと思います。
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次回以降も、ミラノで訪れたブランドを、
ブランド解説ではなく、
「どんな世界観が好きな人に似合うか」
という視点で綴っていきたいと思います。
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DREAM INTERIOR
加藤英里
インテリアは、人生をアップデートする入口
馴染みだけで選べば、暮らしは既知の範囲に閉じ込められます。
でも、未知に触れた瞬間、暮らしの質は少しずつ、確実に変わり始めます。
その変化が、その人の生き方を静かに押し上げることだってある。
私は、これからもお客様がまだ見たことのない世界へ、そっと光を当て続けたいと思います。
インテリアコーディネーター資格取得後、
メックデザインインターナショナルにてモデルルーム設営に携わり、
二級建築士取得後は、野村不動産にてマンションの商品企画を経験。
空間デザインと不動産、双方の視点から住まいづくりに関わってきました。
2015年に独立以降は、個人邸を中心に、
住まい手の価値観や美意識を丁寧に読み解くインテリアコーディネートを行っています。
DREAM INTERIORが大切にしているのは、
流行や装飾に左右されない、その方の人生に静かに寄り添う空間。
インテリア提案から家具の選定・販売、施工までを一貫して担い、
完成形はCGによって事前に共有。
「選ぶ」「決める」「迷う」といった思考と判断の負担を極力手放し、
本当に集中すべき時間と感性を守るための住環境を設計しています。
2006年よりミラノ・サローネを現地視察し、
イタリア本国の家具ブランドやショップの空気感、
素材やディテールの変化を、日本の住空間へと落とし込んできました。
完全ワンストップ、かつ完全委任型のインテリアデザインサービスとして、
一邸一邸、丁寧に向き合っています。
デザイン主導型フルリノベーション