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家具の木目の色選び⑥ ー形状で統一感を出すー

カテゴリ: 家具の選び方(木目の色) 作成日:2021年01月12日(火)

本日は、

家具の木目の色選びシリーズ⑥

最終回です。

【床と家具の色をうまく調和させるコツ】

4つの最終項。

④形状で統一感を出す。

 

です。

 

前回までの記事はこちらです。

 

家具の木部色の選び方① → 

家具の木部色の選び方② → 

家具の木部色の選び方③ → 

家具の木部色の選び方④ → 

家具の木部色の選び方⑤‐① → 

家具の木部色の選び方⑤‐② → 

 

 

 

インテリアコーディネートの際の大きな3要素。

色・素材・形状の中で、

 

視認性の高さでは、

『色』が、群を抜いてナンバーワンで、

多くの人は、

空間を目にした時、

その印象の8割を『色』

によって認識するとのこと。

 

ですので、色はとても重要です。

 

木目選びの際にも、

同様のことが言えますので、

まずは色について、

重点を置いてお話ししてきました。

 

 

 

そして残りの2割が

素材と形状言われています。

 

 

素材については、

〇仕上げの違い

〇異素材とのコントラスト

 

等について、お話しましたので、

 

今回は、最後に残った形状について

お話しようと思います。

 

 

 

形状で統一感を出す。

 

これは、色は気にせず、

カタチを合わせることで、

調和させる。

という少し難易度高めの手法です。

 

木部色とは、少し離れてしまいますが、

家具を選択する際、色だけ選ぶということは

あり得ないことですので、

少しだけ、

こちらの件にも触れたいと思います。

 

 

では、そもそも

家具のカタチって、どこで見分けるのか。

ということなのですが、

 

これには、いろいろな基準がありますが、

私なりに大きく分けてみます。

 

直線 or 曲線

重厚 or 繊細

 

少し乱暴ですが、

この組み合わせによって、

おおよそ表現できそうです。

これを基にグループ分けすると、

下記の4つに分かれます。

 

 

直線 × 重厚

 

直線 × 繊細

 

曲線 × 重厚

 

曲線 × 繊細

 

この4つに分けた場合、

近しいグループのもの同士は調和しやすい。

という考え方です。

 

 

色や素材感が違っても、

たとえば、

直線×繊細 同士の家具ならば、

上手く調和する。

ということ。

 

 

逆に、最も遠い存在の

直線×重厚 な家具と、

曲線×繊細 な家具は、

合わせにくい。

ということになります。

 

 

 

いくつか例を挙げてみますね。

 

 

 

北欧デザイナー

ハンス・J・ウェグナーの

Yチェア

 

main CH24 oak soap beech olive green red brown CH327 oak soap

 出典:IDC OTSUKA

 

曲線(+直線)×繊細グループ

いきなりイレギュラーなグループ分けになりましたが・・・。(笑)

曲線と直線の形状の組み合わせで、

かつ比較的繊細なタイプですね。

こちらは、同じ形状のチェアですが、

全く異なる色を合わせています。

チェアの形状が同じなので、

統一感がありますし、

テーブル脚部も同じ形状で構成されているので、

曲線(+直線)×繊細グループ同士で、

全体の調和もとれています。

 

ここまで極端に色が異なるパターンでなく、

天然の木色の差異でも、

もちろん形状が似ていると、

統一感を出す事が出来ます。

 

 

その例がこちら。

main CH24 oak oil CH23 oak walnut oil CH25 walnut oil CH22 oak walnut

 出典:IDC OTSUKA

 

 

こちらも、

ハンス・J・ウェグナーのチェア。

曲線(+直線)×繊細グループ

一つ一つのチェアの形状は異なりますが、

構成要素である、脚部の断面が円柱であることや、

座面のデザインに統一感があるので、

同じ空間に置くと、

同じ空気感を漂わせますね。

木部の色は異なりますが、まとまりがあります。

 

一目で同じグループだと判断できる。

そんな感じ。

 

 

 

 

続いてこちらは、

重厚な形状の家具のコーディネート例。

 

 1014

出典:MasterWal

 

直線×重厚グループ

全ての家具に同じウォールナット材を使用しているので、

もちろん色味にも統一感がありますが、

形状による統一感もわかりやすい例です。

しっかりとした厚みのある天板や脚部で、

構成されています。

 

 

 

続いてこちら。

 452la rotonda lowtable

出典:CASSINA IXC

 

直線×重厚グループ

こちらは、レザー・ファブリック・ガラスなど

素材は多岐に渡りますが、

形状は、いずれも骨太で統一感がありますので、

とてもよく調和しています。

 

 

形状による調和のポイントは、

どれだけ、

”仲間”感が感じられるか?ですね。

 

 

次に、こちら。

 HORIZONTAL 3

出典:DePadova

 

こちらは、

直線(+曲線)×繊細グループ

木・ラタン・スチール・レザー・ガラス

と多種の素材を使っていますが、

支えとなってる脚部の形状が

全て細く、繊細です。

またそのほとんどが円柱で構成されています。

円形のテーブルや、

ラタンチェアの円形も呼応して

同じ”仲間”感を醸し出します。

 

 

 

この法則は、どんな家具でも応用できます。

 

”仲間感”は、

 

〇家具全体の形状

または、

〇構成要素の形状(断面形状など)

 

を統一することで生まれます。

 

このように、形状で統一感を出すことで、

全体を調和させることも可能になります。

 

 

以上が、

【床と家具の色をうまく調和させるコツ】

4つの最終項。

④形状で統一感を出す。

でした。

 

 

 

 

コーディネートとは、

各部を調整し、全体をまとめること。

を意味しますので、

 

インテリアにおいての

コーディネートとは、

〇色・素材・形状などを調和させてまとめること。

と言えます。

 

 

人は、調和しているものを見て、

美しいと思うことが多いのではないでしょうか。

 

 

 

ただ、

美しいのは、調和だけではなく、

調和+アルファが美しいという見方もありますね。

 

 

調和しているものは、確かに美しいのですが、

場合によっては、インパクトが少なくて、

少しつまらなく感じたりするかもしれません。

 

まったく調和していない空間はとても雑多な感じがしますが、

調和+アルファは、”こなれ感”が演出できます。

ファションでも同じですね。

 

”こなれ感”については、以前にもお話しています。

※参考までにこちらをご覧下さい。

 

 

 

 

今回、

『家具の木部色の選び方』

についてシリーズで書かせて頂きましたが、

私なりに、いろいろ発見がありました。

 

まず。

その家具が、その色味が、

好きかどうか。

が本当に大切。ということから

始まって、

 

色だけでは選べなくて、

素材や形も同時にみていくこと。

 

無意識に考えていることを

言語化してみましたところ、

いろいろな方向から同時に

アプローチしているようです。

 

そして、木部を選ぶとは言え、

内装との調和はもちろん、

今回は触れませんでしたが、

ファブリック(カーテンや張地)など

も関わってくるので、

 

そのような要素とのバランスを取ることも、

欠かすことのできないプロセスであることに気が付きました。

 

いろいろ盛り込み過ぎてしまい、

まとまりがなくなってしまいましたので、

次回、全体をまとめてみようと思います。